うずらのーと in台湾

大学在学時に国立台湾大学で一年間の交換留学を経験し、台湾の虜になる。大学卒業後は、台湾でのワーホリを経て、台湾国立政治大学の大学院へ進学。専門分野は言語比較や言語教育など。週末は海辺で台湾ビールを飲みながら過ごす。

台湾在住歴5年の筆者が、台湾の魅力を発信したり、便利な中国語をシェアするブログ。 台湾での交換留学、大学院留学、ワーホリ、中国語学習、HSK、TOCFLなどの役立つ情報も提供予定。

【至上の名ゼリフ】我們是一分鐘的朋友(僕たちは一分の友達だ)

 

1960年4月16日下午三時之前的一分鐘你跟我在一起,

因為你,我會記得那一分鐘。

由現在開始我們就是一分鐘的朋友,這是事實,你改變不了,因為已經完成了。

 

1960年4月16日午後3時1分前、君は僕といた。

この1分を忘れない。

今から僕たちは“1分の友達”だ。

                    〜映画「欲望の翼」より〜

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香港映画の名ゼリフは?と聞かれて、真っ先に思い浮かぶのはこのセリフだ。

日本でも人気のある王家衛(ウォンカーワイ)監督の名作「欲望の翼」で、

レスリーチャン演じる主人公ヨディが、マギーチャン演じるスーに対し、

時計を一分間見せた後に言うセリフ。

 

映画が始まって直ぐに、このセリフを言うシーンがあり、

最初に見た時は、かなりの衝撃と、そして戸惑いを覚えた。

 

何なんだ。この口説き文句は。

 

「僕達は一分間の友達だ」と言う言葉が、

スーにとってヨディを救いようも無いほど尊い存在にしてしまう。

 

ヨディは、 女性に対し

「どれだけ君が綺麗なのか」或いは「僕がどれだけ君が好きなのか」など人生で一回も口にしたことが無いような男だった。それにも関わらず、女性達は簡単にヨディに溺れてしまうのだった。

 

そしてそれは、レスリーチャンだからこそが為せる業だった。

他の二枚目俳優がヨディ役を演じても、恐らくしっくりこなかっただろう。

ましてや、一般人がヨディの真似をしようものなら、ほぼ間違いなく大怪我をする。

 

少し脱線するが、

加山雄三が映画「お嫁においで」で、赤珊瑚の指輪を、自分が履いている海パンの中から取り出して、これ以上無いほど爽やかな顔で、沢井桂子の指にはめるシーンがある。指輪を見て、沢井桂子は顔を赤らめて喜ぶのだが、コレが加山雄三じゃなければ、海パンの中から取り出した指輪など、気持ち悪くて受け取らなかっただろう。

映画は、真似をしない方が良いシーンだらけだ。

 

以前、映画好きの友人に、欲望の翼の原題は「阿飛正傳」だが、

それがどう言う意味なのか聞かれた事がある。

 中国語では、「阿+1文字」を、ニックネームとする事が多く、

「阿飛正傳」は、阿飛の正伝(正しい伝記)という意味になる。

「阿飛」は、ヨディのニックネームでは無いが、

ヨディを一生飛び続ける「脚のない鳥」と重ね合わせて、

このタイトルになったのだろう。

 

実は中華圏では「阿○正傳」というタイトルは映画や小説に多く、

魯迅の有名な「阿Q正傳(阿Q正伝)」もそうだし、

フォレストガンプ」の中国語タイトルは「阿甘正傳」だ。

  

 

4/1は、レスリーチャンの命日だった。

それに合わせて欲望の翼リバイバル上演する映画館もあるようだ。

 

生憎今は、大人しく外出はしないでおこうと思うが、

笑ってしまう程豪華な俳優陣の名演と金言の数々をDVDで楽しもうと思う。